愛を弾く女
監督/クロード・ソーテ
主演/エマニュエル・ベアール

美しく、才能溢れる新人バイオリニスト、カミーユ。音に関しては、鋭い感性を発揮するバイオリン職人のステファン。ステファンのいる工房を経営するマクシム。互いに意識していながら、しかし「君のことを愛してはいない」と言ってしまう。それでいて、関係を持ってしまう大人の恋愛。

これは、クロード・ソーテに尽きますね。ベアール曰く「諍い女の時より剥き出しにされた」そうです。ゲスにいえば大人の三角関係ともいえますが、なにせおフランスですから、下品にならない。ベアールの表情もいつもと違って見えるからスゴイですね。
もちろん、ベアール本人がバイオリンを弾いてるわけではなく、プロの演奏に合わせて演技してるんですが、なんか、ベアールは弾けるんじゃないかと思わせます。

オーディオを趣味にしていると、自然とバイオリンについてもソコソコ詳しくなりますが、そういうちょっとかじった知識が、この映画を見るときとても役にたちます。スムーズに作品に没頭できる点で、まるっきりの素人よりも有利でしょう。

で、そのバイオリン奏者の映画といえば、最近傑作が登場しました。


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