77年公開ですね。角川映画です。たしか第一弾は「犬神家の一族」じゃなかったかな。でも人間の証明が角川初期の映画であることは間違いないです。(記憶が曖昧。なにせこのころ僕、子供ですから)「読んでから見るか、見てから読むか」なんてコピーを使っていたような気がします。「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」という台詞(本当は西条八十の詩の一節)は、あまりにも有名です。悲しい映画ですね。展開は推理→捜査中心で流れていきますから、長い映画ですが(133分)飽きません。でも、悲しい。登場人物がみんな悲しい何かを背負ってます。
八杉の息子は岩城滉一です。すごく若いです。今となっては、これは見どころのひとつ。
同様に、劇中番組として流れる「小川宏ショー」(うっ懐かしい)の小川宏と、CXの露木アナ。これも見物。
そして、ジョー山中のあの歌ですね。原詩/西条八十、英訳/角川春樹ってのも、今となっては感慨深い。まだラリる前でしょうから。
アメリカ人刑事役のジョージ・ケネディが殺されるシーン、いくらなんでもクサイ演技じゃないでしょうか。やっぱり古い役者ということかな。
人間の証明は映画もよかったですが、テレビ版(TBS?)がよかった。八杉恭子に高峰三枝子、息子に(フォーリーブスの)北公次が出てました。
さて、人間の証明とくれば、もうひとつの「証明」映画が…